概要 †
HuCard を挿入せずに電源を入れると下記画像の設定メニューがでてきます. PCエンジンのコントローラを操作して設定を変更出来ます.
設定内容は即時記録されますので電源を切る前に特別な手順は不要です.
注意:DISC NUMBER PRESET の IMAGE LIST の画面にして設定メニューを終了すると本体に HuCard があっても IMAGE LIST の画面が起動します.
操作方法 †
- ↑↓キー
- カーソルを上下に移動します. 設定項目の変更ができます.
- ←→キー
- カーソルを左右に移動します. 設定値を変更できます.
- SELECTボタン
- 設定を初期状態に戻します. 初期状態では全ての設定値が左端もしくは00になっています.
- Iボタン
- イメージ選択画面に切り替えます.
項目の詳細 †
BACKUP RAM AREA †
- 0,1,2
- 本体の FeRAM ではバックアップRAM 3個分の容量を持ちます. その中以降どれを使用するか選びます.
- MMC (upergrafx_xx_2020021x.pac 以降)
- ROM/DISCイメージを管理するMMCのメモリーカード内で backup RAM data を読み書きします.
選択項目MMC での詳細および注意 †
- メモリーカード内のROM/DISCイメージでは1イメージ=1バックアップRAMとなります.
- 実の HuCard をさした場合は IMAGE LIST で選択した黄色の矢印番号のバックアップRAMを使用/共用します.
- これは 挿入された HuCard がシステムカード(特に version 3 未満の旧NECシステムカード)か ゲームか当ユニット側で判別できないことと、システムカードであればこの実装のほうが自然であることが理由です.
- ゲームの HuCard のバックアップデータを MMC で運用したい場合は xx-00 を利用すれば他のゲームディスクと共用することはなくなります.
- 音楽 CD 再生中やデータ読み込み中で MMC があいていない場合は、MMC が処理があいてからバックアップデータを MMC へ書き込みます.
- MMC 書き込み待ちの場合は画面下端に黄色い表示がでますので、これが消えるまで電源を切らないでください. 電源を切った場合はバックアップデータは MMC に書き込まれません. ゲーム側のセーブしたという表示より黄色い表示を優先してください.
- CDの再生終了やリセットなどで黄色い表示が消えたあとは電源を切ってかまいません.
SCREEN ASPECT RATIO (upergrafx_xx_2020021x.pac 以降) †
画面全体の横縦比を調整するか選べます. 本機能は全ての画面モードに対応しています. (旧機能 PIXEL ASPECT RATIO ON 4x3 は通称 256 pixel mode のみでした)
- FIXED
- 全ての画素の大きさが均等でスクロールに違和感がありません. その反面全体的に横長の画面になっています.
- ADJUSTED
- アナログテレビに似せた画面横縦比に調整します. その反面遅いスクロールで違和感があります. ディジタル映像の出力解像度によって調整方法が異なります.
ADJUSTED の詳細 †
- 720p: 横に縮みます. 通称 512 pixel mode の解像度では当ユニットの技術的な問題のため画面表示がおかしくなります. 該当ソフトは下記です.
- シャーロックホームズの探偵講座シリーズの全ての画面
- TV Sports Basket Ball のプレイヤー選択画面
- あすか120%のストーリー表示
- 1080p: 縦に延びます.
SIMULATED SCANLINES (upergrafx_xx_2020021x.pac 以降) †
疑似スキャンラインを設定できます.
PIXEL ASPECT RATIO ON 4x3 (旧機能, upergrafx_20190803.pac 以前) †
PCE 側の横解像度が通称 256 pixel mode の場合に 1 pixel を横に縮めるか選べます.
一部の縦シューティングゲームで ARCADE MODE などと呼ばれている機能を強制的に設定出来ます. デジタルモニタの特性のため、その中間の縮尺度は設定出来ません. アナログでの表示と比較すると違和感があるかもしれません.
要望がありました疑似スキャンラインモードもあります. (4x2 と3x2)
この絵をクリックして原寸表示で確認すると差違がわかりやすいです.
SIDE AREA DESIGN †
両端の余白部分の絵を選びます.
BLACK:真っ黒 †
GRID:格子 †
upergrafx_xx_20191005.pac 以降は格子の配色が変わりました.
VSYNC FREQUENCY †
VSync 周波数を選びます.
- 60.00 Hz: 標準規格準拠のため、家電や録画機器で正常動作します. ただし PC エンジンの VSync とは非同期になるため、カク付きが発生します.
- ORIGINAL: PC エンジンの VSync 周波数に近似するためカク付きが発生しません. 家電や録画機器で規格外とエラーがでて映らないか録画できない可能性があります.
- ソフトによっては VSync 周波数を途中で変更する物があり(ソフト個別の問題)、この場合は一旦画面出力が停まります.
- 59.83 Hz: ORIGINAL では頻繁に VSync 周波数を変更するソフトで映像が頻繁に停まってしまう場合に使用します. 720p の VSync 周波数は 59.83 Hz の固定となりますが、 PCE 側のVSync周波数が頻繁に変更されると画面更新境界線やカク付きが発生します.
TOP AND BOTTOM CROPPING †
上下各 8 本の走査線の背景の描画を停めることができます. スプライトは表示できます.
うーぱーぐらふぃくすでは当時のテレビで表示できる PC エンジンの走査線の数が上下ともに8 本ずつ多く表示できます. NTSC のテレビより広い画面を楽しめる反面、テレビでは見えないはずの領域にはソフトによって見苦しい表示がでることがあります. この領域の背景だけを隠すことによって違和感を減らすことが出来ます.
この動画はファイナルラップツインでの設定によって見た目の違いを比較しています.
SYSTEM CARD TYPE IN SLOT (旧称:SYSTEM CARD TO USE) †
CD-ROM2 システムで利用する本物のシステムカードに応じて、うーぱーぐらふぃくす側の RAM の容量を設定します. ROM イメージを使用する場合にはこの設定は無視されます.
- HE SYSTEM
- NEC 製のシステムカードを利用する場合はこちらを使用してください. よくわからない場合もこちらを使用してください.
- GAMES EXPRESS
- Games Express製のCD CARDを利用する場合はこちらを使用してください. NEC 製のシステムカードでも CD-ROM2 ソフトは起動する場合もありますが途中で動作がおかしくなることが多いです.
VIRTUAL CD DRIVE SPEED †
CD-ROM2 システムで利用する CD ドライブの読み込み速度を選択します.
- NORMAL: 読み込み時間とシーク時間は本物と同じぐらいになっています.
- FAST: 読み込み時間は約3倍, シーク時間はなしになっています.
IMAGE NUMBER PRESET (旧称:DISC NUMBER PRESET) †
CD-ROM2 システム互換機能で利用するメモリーカード内部のディスクイメージの番号を表示します. 番号の設定はリスト経由で行ってください.
値の表記は bb-nn で、 左2桁の bb が block, 右2桁の nn が 番号となります.
BLOCK †
メモリーカードのディスクイメージを通常99個単位で選びます.
メモリーカード内部のディスクイメージは1番から99番までを1まとめの単位としてBLOCK と定義します.
DISC, ROM †
対象 BLOCK から利用するディスクイメージ番号またはROMイメージ番号を表示します.
メモリーカードに実在しないディスクイメージ番号を選択した場合は DISC xx-00 を選んだ場合と同じ動作になります.
IMAGE LIST †
メモリーカード内部のCDイメージの名前を画面に表示,選択が出来ます.
Iボタンをおすと画面が切り替わります. 詳細は専用ページをご覧ください. → PCE - イメージの選択と操作